睦言

町中を包んでいた喧騒が、神輿の着御とともに静寂に変わっていく。
気持ち昂ぶり力を滾らせて実を結んだ年に一度の逢瀬。
その頂きを越えれば、穏やかな安堵の空気に包まれる。

心地よい秋の風を感じ、まどろみながら交わす言葉。
裸で過ごした激情の余韻。
思いを重ね、絆を深め合う大切な時間…見付の町が静かに眠りにつき始める。

0コメント

  • 1000 / 1000